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福祉サービス第三者評価関連情報(救護施設の取組について)

【福祉サービス第三者評価関連情報】

 

「救護施設」の取組について

〜地域移行を目指す循環型施設としての方針転換〜

 

 「救護施設」とは身体や精神に障害があり、経済的な問題も含めて日常生活をおくるのが困難な方々が、健康に安心して生活するための保護施設です。全国に180箇所程あり、和歌山県内では和歌山市の「かつらぎ園」と、橋本市の「悠久の郷」の2か所があります。

 全国救護施設協議会では平成30年度の事業計画として本事業の「見える化」とともに福祉サービス第三者評価受審の促進がいわれています。これまで第三者評価のガイドラインは定められていませんでしたが、平成30年9月に新規で設けられました。

 今回、現在の「救護施設」の事業の実態を知るため、「かつらぎ園」の佐原施設長、末富主任から事業所の取組について取材しました。

※かつらぎ園外観(HPより)

1.「救護施設」はどのような役割を持っているのでしょうか?

・生活保護のケースワーカーとの連携による入所施設で、措置の受け入れをしています。知的障害・精神障害・身体障害(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由等さまざま)のある方、それらの障害を重複して持つ方、アルコール依存症の方、ホームレスの方など多様な方々が生活しています。

・事業所内では入所者が軽作業を行うなど日中活動を支援するほか、他の福祉サービス事業所に通うことで就労訓練を行っている方もおられます。施設内では生活を共にしているため、集団生活のルールや社会マナーの支援で見守るほか、金銭管理の援助も併せて行っています。

 

2.全国救護施設協議会では第三者評価の受審促進がいわれ、また施設に求められる姿を見つめ直すという取組が進んでいると聞きました。かつらぎ園での取組自体も変わってきているのでしょうか?

・このかつらぎ園も古い歴史がありますが、対象者の保護を前提とする一方で、ここ数年は「循環型セーフティネット施設」をキーワードに、利用者が地域移行できるような自立支援の取組を強化しています。

・地域差はありますが、背景には救護が必要な要保護者が増加していることが挙げられます。さらには困窮者支援の社会資源が多く派生するなか救護施設としての専門性も注目されています。

・これまでは、かつらぎ園でも入所者が満床状態のなか、新たな入所は断ってきた経緯もあったのですが、そもそもの設置趣旨に立ち返った結果、転換期として救護施設に求められる姿を検討するタイミングとなっています。

 

3.地域移行の支援はどのような状況ですか?

・地域移行に関して、救護施設単体では支援メニューに限界があるため、福祉事務所をはじめ、社協、病院の地域医療連携、障害者の就労支援事業所や、刑余者支援を行う地域生活定着支援センターなど関係機関とつながりを持つことを特に意識しています。

・4、5年前のかつらぎ園では特養の入所移行等で約1割程度の方が「退所」という形をとっていましたが、現在は3〜4割の方が地域の障害者グループホームや、一般の賃貸アパートなどで生活を再スタートできるようになっています。

    「地域医療連携」とは、医療が必要な方が地域で適切な医療を受けることができるように、関係機関との連絡調整を行うもの

    「地域生活定着支援センター」とは、過去の犯罪等で刑罰を受けた矯正施設退所者等について、退所後直ちに福祉サービス等につなげるために設置されている支援機関

 

4.日々支援の質の向上が言われるなか、あらゆる生活課題、障害、背景を持つ方への支援の専門性はいかがでしょうか?

・本園は特養が隣接することからも高齢者支援のノウハウは蓄積があるのですが、障害者の特性や、依存症問題を把握したうえでの支援はこれからの課題だと感じています。ようやく関係機関と連携を取る体制ができつつある今、研修参加やケース検討等を経てアセスメント手法や適切な自立支援計画などを含めた専門を積むことを継続していきたいです。

・入所利用者のほか、生活に困窮した方等が県内外から相談に来られます。救護施設の枠はあるにしても、急迫保護の運用・判断や、社会福祉法人に求められる「公益的な取組」を意識し、利用される方が希望をもって自分らしい生活を送れるように専門性と柔軟な姿勢を持った困窮者支援を目指しています。

 

【社会福祉法人紀伊松風苑 救護施設かつらぎ園】

640-8483 和歌山市園部366番地の1

電話0734553651  ファックス0734554033

        HP   http://www.kii-shoufuuen.jp/katuragi/   



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このページの最終更新日: 2018年12月28日